金木犀が香る頃になると、『ああ、深大寺に行かなくっちゃ』と思い、
「新蕎麦始めました」の文字をみると『ああ、深大寺に行かなくっちゃ』と思うこの季節。
蕎麦友と今年も新蕎麦詣でへ行ってきました。
ついた早々入り口の「鬼太郎茶屋」で前日放送していた「ギャル曽根が選ぶご当地レトルトカレーNo.1」に輝いた境港の「鬼太郎カレー」を買おうと気色ばんだものの、「入荷待ち」の文字に敢えなく惨敗。
誰でも同じ事を考えるよね…
「東京ミシュラン」なんて買う人の気がしれないなんて舌の根も乾かぬうちからまったく…
気を取り直して境内へ…向かったはずが、手に持っていたのは
蕎麦粉で作ったお焼き。
やっぱり
茄子味噌と
南瓜餡ですね。
最近やっと大人になって南瓜も美味しいと思って食べられるようになってきたのです。
戻すお札を持ってくるのを忘れたので、可愛い守り主様にお参りだけしてから目指すは植物園側のお蕎麦やさん。
二軒あるうちのどっちが好みだったんだっけ?
いっつも忘れて結局二軒とも制覇。
最初に入った『玉乃屋』は蕎麦打ちのデモをやっていて、変わり蕎麦が売りのお店で、この月は「菊」でした。(写真奥、手前は
十割蕎麦)食用菊の香りはそんなに強くないのですが、鮮やかな黄色が印象的で、食べてゆくうちに口の中にも菊の花の独特の直りが残ります。
しかし、最初に来た頃はここの汁の味はかなり甘めであまり好みでは無かったのに、今年はなぜか甘みが抑えめで醤油の味が立っている。
蕎麦屋にとって、汁の味は命のようなものだろうから、それが変わるというのはいったい何があったんだろう?
まぁ、自分の好みの汁に近い味になったからいいんだけどね。
早く出掛けたので、まだ時間に余裕があったので初めて
「深大寺植物園」に入り、バラ園(ちょっと時期はずれになってしまいました)や巨大温室を探訪。
芝生に座って日向ぼっこしたり、紅葉を楽しんだり、秋の行楽っていう一日を堪能。
運動場のようになっている広場へ行ったら、巨大なパンパス(っていうんだよね?)が。
どうも中を通り抜けられるみたいで、お父さんと子供が楽しそうに追いかけっこをしていたので、真似してみました。
秋の日は長くて気持ちいいのね。
こういうことを楽しむ気持ちをずっと忘れていた気がする。
広い公園の中をぐるりと回ってからもう一件のお蕎麦屋さんへ。
ああ、私が目指していたお蕎麦屋さんはこっちだったのね。
十割蕎麦は終わっていたので二八で楽しむ事に。
うん、やっぱり鰹の出汁の効いたこの汁といい、こっちの方が私の好みなのよね。
家へのお土産用のお持ち帰りを頼んでから、以前頼んでいらいもう一度食べてみたかった
「蕎麦揚げ持ち」を頼む。
こちらがそれ。
そばがきを揚げて上等の焼き海苔で挟んだだけの物なんだけど、ここの蕎麦掻き自体がとってもふんわりとしているので、外側の香ばしさと海苔の香りが醤油(たまり醤油か。濃いめの返しかもしれない)に付けて食べると口の中一杯に広がって蕎麦の香りを堪能できるのだ。
これだけはとても美味しくて、家でも試してみたんだけど、蕎麦掻きの時点でたぶん混ぜ方が足りないから、あのふんわり感がでなくて上手く行かないんだなぁ。
その後、お決まりのスーパー銭湯コースで、美味しいケーキ屋さんに連れて行って貰い、さんざんまよって「ブルーチーズのチーズケーキ」を頼む。
なんかいっつもゴルゴンゾーラのチーズケーキとかそんな物ばっかり頼んでるかも。
でもやっぱり美味しいです。
調子に乗って先頭でゆっくりつかりすぎたらまた扁桃腺が腫れてしまったけど、楽しい一日でした。
これで今年の新蕎麦も解禁になったので、また色々と楽しめるなぁ…