2007.02.18 Sunday
翻訳の面白さとは
先日、仕事の打ち合わせが本郷三丁目であったので、帰りにオデリスの寄ってティータイム。打ち合わせの後は、時間があればカフェか喫茶店で名刺を取り出して色々と話した内容や、今後仕事が出来るかどうかとか、相手の顔の特徴とか、色々と思い出してメモすることにしています。
ちょうどカフェタイムで、店内ではフランス人女性と日本人女性の一組が熱く語り合っていて、聞くともなしに聞いていると、どうも2人とも日仏の翻訳関係の仕事をしているらしい。
そして日本語が堪能なフランス人女性は、日本語での表現の難しさについて色々と話していて、誰かと話すたびにまた新しい表現にであって、「あれ、これはまた知らない表現だ」と混乱するけれど面白いという話をしていました。
日本語で文章(小説かなにか)も書いているようで、それがとても面白かったから早く続きが読みたいと日本人女性に言われると、本人も書いていてとても楽しいと話してましたね。
私はずっとフランス語を続けていて、最近はBDの翻訳(といってもとりあえず勝手に読めるようにしているだけ)にチャレンジしてみたりして、そのたびに複雑な表現にとまどったり、聞いたこともない新しい表現に出会ったりして、それが結構楽しいのでその気持ち、わかるなぁ〜って心の中で思いながら美味しいガトーを食べていたのでした。
これは「ブラマンジェにマンゴーとトロピカルフルーツのジェレがかかったもの」で、甘酸っぱくてとても美味しかった。上にはココナッツのアイスが乗っていました。
そして昨日は帰りの電車内で、ワンセグ携帯を見ていたら「星の王子様」の特集番組をやっていて、丁度apprivoiserという言葉を今までの翻訳者たちがどう訳していたか?という事をやっていました。
星の王子様がフェネックと出会うシーンでフェネックに言われる会話とそれ以降数回出てくるそうで、主流は「飼い慣らす」なんだそうです。
辞書を引いても、最初に出てくるのは「飼い慣らす」という言葉。
その次が「なじみになる」(顔なじみとか幼なじみのなじみですね)。
一番古い訳者はその場面場面で言葉を置き換えて、「飼い主になる」とか「友達になる」とか色々と変えているらしい。
実は星の王子さまって原語でも日本語でもちゃんと読んだことがないので、実際に自分が読んだらどういう印象を受けるのか分からないんだけれど、
「僕を<飼い慣らしてくれ>よ」
でも
「僕の<なじみになってくれ>よ」
でもそこだけきくとしっくりこないのは、ちゃんと読んでいないからなのかなぁ?
それぞれの訳者がなぜその訳を使ったかの解説は非常に興味深く、まことに翻訳の世界は奥が深いなぁと思ったと同時に、原語に忠実であっても日本語としてしっくりとこない言葉はどう訳すればいいんだろう?と思ったのでした。
最後にフランス人研究者による解説があり、その人の説明が一番納得がいったけど、でもやはり日本語にするとなぁ…
たぶんあの部分はフランス人が読んでも多少の違和感がある言葉使いなんだろうなぁ。
やはりいずれ原語で読んでみなければと思ったのでした。
ちょうどカフェタイムで、店内ではフランス人女性と日本人女性の一組が熱く語り合っていて、聞くともなしに聞いていると、どうも2人とも日仏の翻訳関係の仕事をしているらしい。
そして日本語が堪能なフランス人女性は、日本語での表現の難しさについて色々と話していて、誰かと話すたびにまた新しい表現にであって、「あれ、これはまた知らない表現だ」と混乱するけれど面白いという話をしていました。
日本語で文章(小説かなにか)も書いているようで、それがとても面白かったから早く続きが読みたいと日本人女性に言われると、本人も書いていてとても楽しいと話してましたね。
私はずっとフランス語を続けていて、最近はBDの翻訳(といってもとりあえず勝手に読めるようにしているだけ)にチャレンジしてみたりして、そのたびに複雑な表現にとまどったり、聞いたこともない新しい表現に出会ったりして、それが結構楽しいのでその気持ち、わかるなぁ〜って心の中で思いながら美味しいガトーを食べていたのでした。
これは「ブラマンジェにマンゴーとトロピカルフルーツのジェレがかかったもの」で、甘酸っぱくてとても美味しかった。上にはココナッツのアイスが乗っていました。
そして昨日は帰りの電車内で、ワンセグ携帯を見ていたら「星の王子様」の特集番組をやっていて、丁度apprivoiserという言葉を今までの翻訳者たちがどう訳していたか?という事をやっていました。
星の王子様がフェネックと出会うシーンでフェネックに言われる会話とそれ以降数回出てくるそうで、主流は「飼い慣らす」なんだそうです。
辞書を引いても、最初に出てくるのは「飼い慣らす」という言葉。
その次が「なじみになる」(顔なじみとか幼なじみのなじみですね)。
一番古い訳者はその場面場面で言葉を置き換えて、「飼い主になる」とか「友達になる」とか色々と変えているらしい。
実は星の王子さまって原語でも日本語でもちゃんと読んだことがないので、実際に自分が読んだらどういう印象を受けるのか分からないんだけれど、
「僕を<飼い慣らしてくれ>よ」
でも
「僕の<なじみになってくれ>よ」
でもそこだけきくとしっくりこないのは、ちゃんと読んでいないからなのかなぁ?
それぞれの訳者がなぜその訳を使ったかの解説は非常に興味深く、まことに翻訳の世界は奥が深いなぁと思ったと同時に、原語に忠実であっても日本語としてしっくりとこない言葉はどう訳すればいいんだろう?と思ったのでした。
最後にフランス人研究者による解説があり、その人の説明が一番納得がいったけど、でもやはり日本語にするとなぁ…
たぶんあの部分はフランス人が読んでも多少の違和感がある言葉使いなんだろうなぁ。
やはりいずれ原語で読んでみなければと思ったのでした。