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SR サイタマノラッパー
 ※長いです。

映画のHPはこちら。 
http://sr-movie.com/index.html 
当日の模様はこちらで。(私も客席で後頭部が写ってます。。。) 
http://playlog.jp/rhymester/blog/2009-06-23 

リバイバル上映で、宇多丸さんのトークショー付きで、レイトショーで観てきました。 

内容に関してはHPを参照にしてもらうとして。 
前半のぼんくらな日常の描写。
いつかは夢がかなうかもしれないと、
どのくらい本気で思っているのかすら曖昧な普通の首都圏の片田舎での青春。
自分と重なる部分が多すぎて、笑いつつも昔の自分を思い出す。

そして後半は埼玉一の伝説のトラックメーカーのT.K.D先輩との別れ、 
千夏との別れ。
前半のモラトリアムな日々から一気に現実に目覚め、
ニートからあっさりとバイトや仕事をみつけ、
ラップやヒップホップをやっていた事を隠して働きだす彼ら。
 
そして予期せぬ再会からラストのIKKUの魂(ソウル)を込めた 
痛々しく直視するのが辛く苦しく、そして愛おしいあのラスト。 
あの長回しシーンは胸が痛くなる。 

DVDになってからでもいいから、ヒップホップが嫌いでもいいから、 
ぜひ観て欲しいです。 
かつて何者かになりたいと思い、己の実力を知り、ぶちのめされ
学生時代の夢は就職したら終りとあきらめ、決別し、
潔よく別の道を歩き大人になった人達なら、
あのラストを直視するのが辛くても、その痛さゆえ気持ちが伝わるはずです。
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「号泣メーン」はしなかったけれど。 
千夏が重そうにスーツケースを持って、階段を上って行くシーン。
「ふぅ」とまるで全てを受け止め 
それでも前へ進んで行くという感じでカットが切り替わるシーン。 
そこでちょっとうるっと来てしまった。 

千夏との偶然の再会はバンドの解散をもたらし、
TOMとの再会は、IKKUの魂のラップを引き出した。
結局、彼らがその後もラップを続けて行くのか? 
もう二度と一緒にラップをする事が無いのか? 
自分の過去を無かった事にして、いい思いもせずに大人になってしまうのか? 
それも含めたラストの余韻が狙いでもあったようです。 
が、今回は宇多丸師匠の生シネマハスラー付きで、 
なんと最後にはほぼSHO-GUNGであのエンディング曲を 
トラックなしのフリースタイルで熱唱。 
最後に宇多丸師匠もフリースタイルで共演しバシっと決めて終りという、 
まるでとても幸せなその後の彼らの一つの未来を見せてもらったようで、 
本当に観に行ってよかった。 

終わってから、IKKU,TOM,MIGHTYの三人で客出しをしてくれていたので、 
「いとうせいこうさんのブログで絶賛していて観に来て、本当に良かった」と 
伝えて帰ってきました。 
これから役者として、きっと売れてくるでしょう。 
T.K.D先輩もいいキャラだったな。 
サントラも買います。 


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