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〔アニメ)『ペルセポリス』
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うっかりしていたら、英語上映に切り替わってしまいそうだったので、先日アテネのクラスメートのNICOさんと観てきました。

現在の描写の部分だけややカラーがかかっていて、空港でイランへ帰国しようとするサトラピがチケットがなくて足止めされて、カフェで過去を回想するというシーンからの導入部分はなかなかステキでした。
過去の部分は全部モノクロで、原作のナイーヴで単純な線をよく生かしていたと思います。

ただ、原作同様に体験してきたイランでの生活〜ウィーンでの孤独で自堕落な生活〜再びイランへ戻ってからのヨーロッパの自由な空気を知ってしまい、何処にも馴染めなくなってしまってからの生活〜そして再びパリへ旅立つ…
という辺りまでを淡々とモノローグメインで方ってゆくんだけれど、原作ではそれが生きいていて、読み手の思い入れでけっこう琴線に触れる部分とかがあったのに、どうもアニメではさらっと流れすぎていて、結局最後まで心に響いてくる部分はあまり無かった。
ト書きの部分まで語っちゃうから感情移入ができないというか、表情の変化を付けにくい絵だから原作同様にそういう台本にしちゃったのかもしれないけど。

たぶん日本の計算された演出と音響効果、映像表現に慣れすぎているので、もうちょっと山場とかを作って欲しかったという物足りなさがあったんだと思うけど。
(特にここのところ『グレンンラガン』を再放送で見直しているので、山場がたりんって感じなんですね)

キアラ・マストロヤンニがものすっごい音程で歌う「アイ・オブ・ザ・タイガー」のシーンは、生声の迫力が上手くアニメを生かしていて、閉塞感をぶっ飛ばしたい勢いが感じられました。
その反面、ウィーンでの悲惨な生活は、なんか綺麗すぎでもっと落差があってもよかった感じがするし、原作を読んで感じた男性批判と政治批判、ウーマンリブ臭さはかなり薄く作ってある感じがしました。
たぶん色々な大人の事情があるのでしょう。

フランス語は思ったよりも聞き取りやすかったので、語学教材としてもいいのではないかと思いました。
しかしC・ドヌーヴの声って思ったよりも年寄り声じゃなくて、特徴がないのね。
その昔、ゲーンズブールの「ハバナ煙草」とかいう曲を歌っているのを聴いたときには、かなりショックだったんだけど、喋ってると発音ももごもごしてないし。。。

しかし原作でおばあちゃんのジャスミンのエピソードってあんなにフューチャーされてましたっけ?
もうすっかり忘れてしまいました。

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